オープンにすること 茂木さん

茂木健一郎さんは、知をオープンにすることにとっても積極的で、ブログで自分の文章を公開するだけではなく、自分の講演の音声ファイルも、惜しげもなく公開している。mixiの招待制というか、SNSの持つ閉鎖的な側面は、好きではない、のようなコメントもどこかで目にした。


インターネットで情報が瞬時にコピー、伝播する時代、オープンな姿勢、オープンマインド、が良い、というのはとてもよくわかる。自分もとても賛成。
そして、それを実践している茂木さん、梅田望夫さんなど、すばらしいな、と思う。


でも、自分の立場は、会社員で、所属する会社の重要な情報は、決してオープンにすることなど、できない。ブログや、掲示板や、CMSを使って、知をオープンにすることは素晴らしいことだけど、そこに自分は、すべてコミットメントすると言うか、すべての情報を提供したり預けたりすることは、決してできないのだ。


じゃあ、その会社組織への所属をやめちゃえば?


本当にそう思う?実際のところ、いまの会社は大好きだし、そこで一緒に働く仲間も素晴らしい人がたくさんいる。いままで築いてきた、ささやかなキャリア、というものにも誇りは持っている。
それらを、すべて投げ捨てて、オープン性の世界に飛び込む?うーむ・・・


茂木さん、梅田さんの語る、インターネット、ウェブの進化によってもたらされるオープンマインドな世界にものすごく魅力を感じながらも、大企業に属することで得ているメリットは、捨てがたい(特に自分にはむしろそうしなくてはならない事情もある)。大企業に属するのは、個性のない、自分の大切な魂を会社に売ったようなものだ、という論調があったりするけど、決してそればかりではない気がする。


その狭間で、悩んでいる人って、いるんだろうか?