めげずに100人にあたれ!
「私塾のすすめ」より
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
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第3章「ノーと言われたくない日本人」 には、示唆に富む言葉が次々と並んでいます。
P125梅田さん
それから、若い人の話を聞くと、配属された部署とか、配属された先の上司が気に入らない、ということがよくあります。当然そういうことは起こるのですが、ここで辞めるというのは短絡的にすぎる。会社というのは融通無碍で、能動的に動くと、いろんなことが通る。それなのに、能動的・積極的に会社に働きかける人というのがどうしてこんなに少ないのだろう、といつも思います。
(中略)
二十代から三十代半ばくらいまでの、自分が未熟で得ることが多い段階では、その会社から得られることをしゃぶりつくすという発想が大事なんじゃないかなと思います。
まさに同感!
私自身はしゃぶり尽くすべく、KYな感じであいつ出る杭だなあと思われてもおかしくないくらいに、いまいろんなアクションを社内外で起こし始めています。
P130 梅田さん
たとえば、社内で転籍したいと思っても、誰か一人に相談して、「いや、それやめたほうがいいんじゃない」と言われて「終わり」。それだったら、どこにもいけません。
それで僕がいつも言うのは、「五十人にあたれ」ということなのです。受けとめてもらえるのは、五十人あたって一人だ、と。
P132 齋藤さん
「ノーが当たり前」というのは、本当にそのとおりだと思います。ところが、日本人の習性として、自分が出している提案が通らないときのダメージを考えて、とても言い出せない。これは、会社だけでなくて、人間関係のさまざまな場面でみられます。
(中略)
実は、僕の教育論というのはシンプルで、「量をこなすことをおそれなくさせる」というやりかたなのです。自分の限界だと思っていたところから、その三倍くらいいけるよ、と。
私自身が起こしたアクションのひとつは、こちらのリンクから確認していただけます。
「骨髄ドナー休暇制度」を普及させていきたい
そして、5月に入ってから起こし始めたアクションの一環として、この構想の手始めとして、まずは当初のアクションの目標を「50人にあたれ」の倍にあたる、
「100人に直接熱く訴えて心のサポーターになってもらう」
としました。
そしてスタートして約3週間、エクセルに書き込んだ、直接訴えた人リストは、20人を超えました。
実際には、間接的に伝わって賛同してくれる方もいらっしゃるので、もっと多くなっています。
とはいえ、すでにある方面からはくじけてしまいそうなリアクションもあるのですが、決してあきらめず、というところが肝かと自分に言い聞かせてます。
ここで思うのは、いい話(ここでは「50人にあたれ」のようなエピソード)を読んだり聞いたりして、ああいいことを知ったな、で終わるのか、実際に自分の身近なところにあてはめて行動やアクションに起こすかどうか、がどれだけその後の結果において違いを見せるだろうか、ということ。
ささいなことかもしれませんが、これを何週間、何ヶ月、何年と積もり重ねていけば、おなじ人間でもまったく違う人生の結果をもたらすのではないか、と。
確かに、ある時には、周りとの摩擦があったり、自分のやり方がまずくて、マイナスをこうむることもあるでしょう。でも、まさに、「おそれず量をこなす」ことで、あがったり下がったりを繰り返しながら、その人物の深みとか、経験値とか、仕事の実力というのは、右肩上がりで向上していくのではないか、と。
みんながおとなしく、「和」を乱さないように、空気を読みながらお行儀よくお仕事している組織体であれば、逆にちょっと腹をくくって、「出る杭になる」「あきらめない」「続ける」「めげない」を『継続しつづける』ことを『技化』できれば、すんなりと突き抜けてしまうのではないか??
結局、「世に出る」人っていうのは、こういうことをしてきたから一般大衆に埋もれずに「世に出た」わけですよね。梅田望夫さんのいうこれからの新しい生き方、組織に振り回されるのではなく自分の「好きを貫く」生き方、というのを実現するための大事なヒントが、ここにある気がします。
そして、私自身、運と周りのみんなのサポートと、自分のがんばりで生きながらえた命、せっかくなので「好きを貫く」にこだわって面白い仕事、楽しいプロジェクト、価値を生み出す人生を、わくわくしながら送っていきたい。
参考。この本を思い出した。非常に良いことがわかりやすく書いてあって、手元に置いて繰り返して読み返すべき作品。
3週間続ければ一生が変わる〈Part2〉きょうからできる最良の実践法―最高の自分に変わる101の英知
- 作者: ロビンシャーマ,Robin S. Sharma,北澤和彦
- 出版社/メーカー: 海竜社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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