スマートなアスリート
インベストメントハードラーを読んだ。
著者は、400mハードルのメダリスト、為末大さん。
読んでいて、どんどん為末さんのことが、素晴らしく思えてきた。
インベストメント ハードラー (FOOTBALL Nippon Books)
- 作者: 為末大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/26
- メディア: 単行本
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まさに、人物にはまるってやつかな?
まず、しっかりとした文章で、読んでいて気持ちがいい。
誠実な人柄が出てます。
それから考えがしっかりしている。
いわゆる体力・体格・運動神経に超恵まれたスポーツ選手、というわけではない。
そもそも、為末さんは、この競技で世界で戦うにはあまりにも恵まれない体格なのだ。
それを、どうやったら勝てるか、どうやったら肝心なレースに自分の調子のピークを持ってくるか、
という考え方ができ、それを実現するためのあらゆる行動を実行できる人、である。
この本で話題になるのは、
タイへ投資した30万円が2000万円になったとか、お金のことで目立つ部分で語られることが多いかもしれないけれど、それよりも、為末さんという一人のアスリートがどれだけ考え抜いて自分の決めた道を極めようとしているか、しっかりとした考え、戦略にもとづいて動くことの大事さを、伝えてくれる気がする。
つい先日も、東京・丸の内で為末さんが主催する、陸上に親しんでもらうためのイベントがニュースになっていましたね。そういった、有名人として社会的に貢献できることを探っていて、実行できるところも好きなところだなー。年下なんだよね。頭があがらないなーって思う。
東京ストリート陸上(お、YouTubeにダイジェスト動画が)
この本に、直接は書かれていないけど、
自分が感じたことをひとつ。
為末さんは、来年の北京オリンピックに、アスリートとしての人生の集大成をもってこようとしている。
アスリート人生最後のレースにしようとしているのじゃないかな。
きっと。
僕は、そう感じたんだ。