3人の大物(河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎)
まさに、オオモノ、という3人が、対談をした模様をベースに、
読む力聴く力について、それぞれの立場、視点から述べてくれている。
やはり自分として一番の注目は、立花隆さん。
情報について、インプットとアウトプットの比率が100:1くらいじゃないと、あるテーマについていいものは書けないという。
場合によっては、1000:1や10000:1になるとか。
僕は、そんなことをしていたら、なにも言えない、なにも書けない、になってしまう。
でも幸いにして、ブログというツールがあるからね、なんとなくでも、書いてしまう。
さすがに立花隆レベルは無理でも、そのあくなき知的好奇心、貪欲さには、人生の先輩として見習うべき点は多いのだ。
現代は、インターネットと検索技術の向上によって、あまりにも情報が多すぎるという点について、谷川俊太郎さんは俯瞰する能力が大事になってくるというコンテキストに続けてこう言う。
そのときに俯瞰できる能力は何によるかというと、それは一種の実際に生きてきた、一人ひとりの人間の経験の知恵みたいなものではないかと思います。その知恵的なものを信頼していかないと、知識的なものをコントロールできないと言えばいいのか、そんな感じがします。
まさに、「知識」「知恵」「情報」をどう扱うかの本質に触れる部分であり、Google出現以後のネットでの生き方、生き延び方なんかにも関わるし、ウェブ進化論やフューチャリスト宣言の内容にも絡んでくるだろう、重要なコメントと思う。
あっためとこーっと。