Woopraがたまらない
アクセス解析とか、そんな高度なことをしようと思っているわけではないけれど、このツールにはしてやられた!感がある。男子の心をくすぐるインタフェースではないですか!?
導入したきっかけは、こちらでのご紹介。
はてなブックマーク常連のかたがたは、すでにチェック済みのことでしょう。ブクマ1000件ですからね。
無料アクセス解析55ツール「Woopra」のダウンロード版がすごすぎる|WEBマーケティングブログ
機能面だけでいうと、仕事の本業のほうで使っているツールはさらに高機能であるため、すごいすごいを連発するほどではないですが、個人の趣味のブログを解析したり、へえー、という気づきを発見するには、じゅうぶんすぎるほどの充実ぶり。
この解析対象は、このはてなダイアリーではなくて、「crambonの白血病闘病記」なのですが、それまで約100人あるかないかという訪問者が、このところ毎日のようにエントリーを続けていることで、3割から5割、訪問者がじわじわと増えてきていることが判明しました。
そして、アクセス元の国を見ると、オーストラリアとか、インドネシアとか、そういった国からもアクセスが微小ではあるけれど、存在することが判明!
なかなか興奮します。
見てくれたのは、日本人なのかな?現地の人なのかな?なんてね。
正直な感想として、Google Analyticsよりも、使えると思います。このはてなダイアリーも、Woopraで解析できるのかな?トライ、してみよっと。
めげずに100人にあたれ!
「私塾のすすめ」より
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
- 購入: 79人 クリック: 1,862回
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第3章「ノーと言われたくない日本人」 には、示唆に富む言葉が次々と並んでいます。
P125梅田さん
それから、若い人の話を聞くと、配属された部署とか、配属された先の上司が気に入らない、ということがよくあります。当然そういうことは起こるのですが、ここで辞めるというのは短絡的にすぎる。会社というのは融通無碍で、能動的に動くと、いろんなことが通る。それなのに、能動的・積極的に会社に働きかける人というのがどうしてこんなに少ないのだろう、といつも思います。
(中略)
二十代から三十代半ばくらいまでの、自分が未熟で得ることが多い段階では、その会社から得られることをしゃぶりつくすという発想が大事なんじゃないかなと思います。
まさに同感!
私自身はしゃぶり尽くすべく、KYな感じであいつ出る杭だなあと思われてもおかしくないくらいに、いまいろんなアクションを社内外で起こし始めています。
P130 梅田さん
たとえば、社内で転籍したいと思っても、誰か一人に相談して、「いや、それやめたほうがいいんじゃない」と言われて「終わり」。それだったら、どこにもいけません。
それで僕がいつも言うのは、「五十人にあたれ」ということなのです。受けとめてもらえるのは、五十人あたって一人だ、と。
P132 齋藤さん
「ノーが当たり前」というのは、本当にそのとおりだと思います。ところが、日本人の習性として、自分が出している提案が通らないときのダメージを考えて、とても言い出せない。これは、会社だけでなくて、人間関係のさまざまな場面でみられます。
(中略)
実は、僕の教育論というのはシンプルで、「量をこなすことをおそれなくさせる」というやりかたなのです。自分の限界だと思っていたところから、その三倍くらいいけるよ、と。
私自身が起こしたアクションのひとつは、こちらのリンクから確認していただけます。
「骨髄ドナー休暇制度」を普及させていきたい
そして、5月に入ってから起こし始めたアクションの一環として、この構想の手始めとして、まずは当初のアクションの目標を「50人にあたれ」の倍にあたる、
「100人に直接熱く訴えて心のサポーターになってもらう」
としました。
そしてスタートして約3週間、エクセルに書き込んだ、直接訴えた人リストは、20人を超えました。
実際には、間接的に伝わって賛同してくれる方もいらっしゃるので、もっと多くなっています。
とはいえ、すでにある方面からはくじけてしまいそうなリアクションもあるのですが、決してあきらめず、というところが肝かと自分に言い聞かせてます。
ここで思うのは、いい話(ここでは「50人にあたれ」のようなエピソード)を読んだり聞いたりして、ああいいことを知ったな、で終わるのか、実際に自分の身近なところにあてはめて行動やアクションに起こすかどうか、がどれだけその後の結果において違いを見せるだろうか、ということ。
ささいなことかもしれませんが、これを何週間、何ヶ月、何年と積もり重ねていけば、おなじ人間でもまったく違う人生の結果をもたらすのではないか、と。
確かに、ある時には、周りとの摩擦があったり、自分のやり方がまずくて、マイナスをこうむることもあるでしょう。でも、まさに、「おそれず量をこなす」ことで、あがったり下がったりを繰り返しながら、その人物の深みとか、経験値とか、仕事の実力というのは、右肩上がりで向上していくのではないか、と。
みんながおとなしく、「和」を乱さないように、空気を読みながらお行儀よくお仕事している組織体であれば、逆にちょっと腹をくくって、「出る杭になる」「あきらめない」「続ける」「めげない」を『継続しつづける』ことを『技化』できれば、すんなりと突き抜けてしまうのではないか??
結局、「世に出る」人っていうのは、こういうことをしてきたから一般大衆に埋もれずに「世に出た」わけですよね。梅田望夫さんのいうこれからの新しい生き方、組織に振り回されるのではなく自分の「好きを貫く」生き方、というのを実現するための大事なヒントが、ここにある気がします。
そして、私自身、運と周りのみんなのサポートと、自分のがんばりで生きながらえた命、せっかくなので「好きを貫く」にこだわって面白い仕事、楽しいプロジェクト、価値を生み出す人生を、わくわくしながら送っていきたい。
参考。この本を思い出した。非常に良いことがわかりやすく書いてあって、手元に置いて繰り返して読み返すべき作品。
3週間続ければ一生が変わる〈Part2〉きょうからできる最良の実践法―最高の自分に変わる101の英知
- 作者: ロビンシャーマ,Robin S. Sharma,北澤和彦
- 出版社/メーカー: 海竜社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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「あこがれ」「ロールモデル」を大切にしよう
現代を生きる知識人として、私がいま心酔している人物トップ3として、梅田望夫さん、齋藤孝さん、茂木健一郎さんを挙げていた。(以前の記事)
そのうちのお二人による対談集。これはもう、目をつぶって購入決定である。この週末までかかって読み終えた。
そして、私にとって多くの人に読んでもらいたい書籍、ナンバーワンである。
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
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梅田望夫さんは、シリコンバレー在住の経営コンサルタント。「ネットに生きる」を公言し、ウェブがもたらす新しい時代の新しい生き方を若い世代に提示し続けてくれている。
齋藤孝さんは、「身体性」「祝祭の感覚」をキーワードに、大学生をはじめ子どもたちにも、とにかくたくさんの人に、「上機嫌な状態で」学ぶことの楽しさ、うれしさを現場で実践し続ける。
お二人の時間の使い方、生き方は、重なるところがないように一見思えるが、二人が共有する、共鳴する「ねっこ」というものがあり、だからこれだけ読んでいて気持ちのいい対談集ができあがったのである。
脱線するが、私自身が採用という仕事を続けてきて、「ねっこ」という部分について思うところを話す。例えば理工系の学生さんや若手(に限らず)エンジニアでいうと、手を動かしてハードでもソフトでもものづくりをするのが本当に好きか、没頭したらメシを食うのも忘れる位の体験をしたことがある、あるいは毎日そういうことを続けている、そういった、人から教えられるものではない自分の内側から湧き上がる思いのようなものを具体的なアクションという形にできる人というのは、エンジニアとしての「ねっこ」がとてもピュアで私は高く評価してしまう。学部生とか院生とか、関係ない。若くても「ねっこ」がしっかりしている人はしているし、どんなに偏差値の高い大学で学んでいても「ねっこ」がしっかりしていなくてスキルやテクニックに頼っている人には、魅力を感じない。
(江崎玲於奈さんはその「ねっこ」にあたるものをネイチャーnatureという言葉で表現していたと記憶している)
さて話をこの「私塾のすすめ」に戻す。
ともに1960年生まれのお二人には生きてきた年数がひとまわり以上も少ない自分には、人生経験の時間の違いからその「ねっこ」をまったく同じ気持ちで共有することはできないのだが、じゃあその「ねっこ」ってなんなのさ?ってところはぜひとも本文で確かめてもらいたい。
というより、このお二人より若い世代の日本人は、全員必読にしてもいいくらいだ。
梅田さんは、この本のなかで、また前著「ウェブ時代をゆく」で、「ロールモデル思考法」という言葉を提唱している。齋藤さんは、「教育はあこがれにあこがれる構造だ」と言う。
自分の「学ぶ意欲」とか「生き方」に影響を与える人というのを具体的に特定して、「ロールモデル」として勝手にその人に「あこがれる」。
その「あこがれ」が、その人自身に変化を起こし、なにかの具体的な活動、アクションになると、次はその人を「身近なロールモデル」として「あこがれる」後輩が続く、そういう好循環をいろんな場面、場所で小さなものでもたくさん発生させられれば、世界はきっと良くなっていくのだ。
お二人の話の中にもでてくるのだが、「私塾」であったり「私淑する」ということを考えるのに、福沢諭吉や吉田松陰を生み出した「明治」という時代の理解が欠かせないな、と改めて思った。そしてその明治の時代に生まれ、生前は恵まれた境遇になかったものの後世で評価された郷土の偉人であり高校の先輩にもあたる「宮澤賢治」については、さらにさらに自分にとっての心の最大の「ロールモデル」として理解と腑に落とすための思考を続けていこうと決心した。これについては別の機会に書くことになるだろう。
最後に。
この本は、読んで、いいこと書いてあったな、という感想を漏らす程度のなまぬるい本ではない。
梅田、齋藤、両氏からの、いまの日本への大いなる挑戦状である。特に若い世代に対しての。
確かに、多くの人にとっては一冊の本を読んで、人生が変わる、変えるほど体験はまずないといっていいかもしれない。
しかし、この本を読んで、またはこの本を起点とした関連作品を読み通して、動き出す人たち、アンテナが反応してアクションを起こす人たちが、少なからず存在するはずだ。
後に歴史が、『ウェブ時代の私塾提唱者とその門下生が日本の閉塞感をに風穴を明けた』などと記録するかもしれない。
20年後、30年後にやってくる未来が、いまより良くなっている、いや良くして行けるという事を、思わせてくれる作品である。
<おまけ1>
本文P188より
梅田さん
全国四十七都道府県それぞれ一ヶ所ずつ、ブログを通して知り合った人を訪ねる旅、「ウェブの細道」というのをいつかやってみたいと思っているんです。
・・・・・・
そうしたら「わたしのところへどうぞ」という人がかなり手を挙げてくれると思うんです。齋藤さん
いいですね、「芭蕉プロジェクト」ですね。それは楽しいかもしれない。
に食いつきます。
私は岩手在住ではないですが、盛岡生まれ盛岡育ちの人間として『ウェブの細道:岩手盛岡編』は私に担当させてもらいたいです >梅田さん
実はこのくだりを読む前から、いつか夢として、梅田さんを盛岡や平泉に招待してうまいもの、うまい空気、綺麗な自然を堪能してもらえたら、なんてことを想像していました。だからここの表現を読んで、「!」とセレンディピティを感じました。←なんたる妄想力(笑)
もし先着順なのであれば、岩手編はすぐにでも企画を練り始めます!
<おまけ2>
例によって、梅田さん著作が出版されると、またたくまにネット上には秀逸な書評があふれるのだが、私も読んでいて気持ちが良かったものをふたつご紹介。
404 Blog Not Found:無限な世界、有限な自分 - 書評 - 私塾のすすめ
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51044373.html
[書評]「私塾のすすめ」から学んだ5つの教訓
http://d.hatena.ne.jp/shibataism/20080508/1210256408
もう一度読み返さなくてはいけない
最近では、梅田望夫さん、茂木健一郎さんの「フューチャリスト宣言」を再読しなきゃ!ということで読み返したらやっぱり最初読んだときより深い気づきのようなものがあって、具体的な行動にまで発展したということがあったのだけど、それとはまた違った形で、再読が必要な本である。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/02/01
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まさに、ここ1週間以上、茂木さんが発する言葉と「格闘」していた。
概念というか、ある程度抽象的な用語を用いることが多いからだろうか、本当に脳に汗をかきながら茂木さんの発するメッセージに食らいついていくイメージ。「うむむ、もう理解するのをギブアップしたい」と思いながらも「いやまずは分からなくても読みきれ」「次に読めば腑に落ちるはず」と言い聞かせながら読了した。
茂木さんの、この世の中に対する「怒り」が込められている、と言い切っても過言ではない。そして、この知や情報が個人では引き受けられないほどあふれる世界で、そして「サブカル」化することをむしろよしとする甘っちょろい世界に対して、あえて筆の力を持ってメッセージを伝えようとするその姿は、「同士を求めている」姿に他ならない、ように思える。
次の文章のあたりには、茂木さんの覚悟が詰まっているだろうか。そして、呼応してくれる人はいないか、と。
一見関係がないと思われるものたちの間に「補助線」を引き、その生き様において自分自身が「補助線」と化して、断片化してしまった知のさまざまの間を結ぶ。そのような、世界の統一性を取り戻す精神運動には、途方にくれるようなエネルギーが必要とされる。
怒りこそが、そのようなエネルギーを私たちに与えてくれるのであろう。破壊する怒りではなく、「魂の錬金術師」を通して、さまざまを創造する「白魔術」としての怒り。
この、「怒り」を創造に変えるという思いを実践しているという点で共通点を持ち、私がこのところ陶酔しているが、次の3人。
さて、梅田さん齋藤さんの共著も、もうすぐ出版予定。
これは、発売当日にでも手に入れたい。
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
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何歳になっても、「手」を動かせる人
中島聡さんのことである。
この方を初めて知ったのは、月刊アスキーとか読んでだろうか。
マイクロソフトで、WindowsやInternetExplorerの開発に携わった、ばりばりの超優秀なソフトウェアエンジニア。なんとか曲線の表現の仕方で、ビル・ゲイツを唸らせた逸話があるらしい。
「元」と書かなかったのは、いまだに「手」を動かし続ける人である、ということ。
アスキー時代のこと、古川亨さんとの話などを読むと、自分の少年時代、MSXとかベーシックマガジンに胸躍らせていた時代をリードしていた人だ、とすごく懐かしいというか、なんともいえない気分にさせられる。
ところが、中島さん自身はそんな懐古主義におちいるでもなく、いまだに現役真っ最中のモチベーションを持つ人で、これからMBAをとろうとしていたり、iPhoneのソフトウェアを開発してスティーブ・ジョブズに認めさせよう、なんてことをやっている。
こういう大人のいうことなら、若い人もついていく。
そして逆に、こういう大人をやっつけることをもくろむような、気概ある若いヤツがでてこなきゃいけないんだと思う。
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
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最近読んでいて、わくわくして、ためになった本のうちの、一冊!
『ウェブ時代5つの定理』
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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